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約10年ぶりのアメリカ上陸。ニューヨークでの生活、写真。


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Fall Art in New York City

昨晩は、47th夫妻と、現在NEW YORK CITY CENTERで開催中の、New York City Center Fall for Dance Festival 2006へ。

お目当てはもちろん、マーサ・グラハム・ダンス・カンパニー(The Martha Graham Dance Company)のプリンシパルでいらっしゃる折原美樹さんである。


彼女が今回踊ったのは、Satyric Festival Song(1932)というマーサ・グラハムの作品。時間は、およそ10分弱。モダン・ダンスというジャンルのようである。自分はダンスについては何も分からないしどうしてもプロと素人の"Perception Gap"が頭をよぎってしまうので安易なコメントは差し控えるべきだが、鑑賞中に頭にあったのは次のようなことだ。

以前NED-WLTさんと47thさんと一緒に折原さんにお会いしたときに、前から誰か一流の方に聞いてみたいと思っていた、芸術作品はどのように作り上げられるのかというお話をお聞きしたことがある。
本を映画化する例が分かりやすいが、原作者がいて、演出家がいて、演じる役者がいて、音楽を演奏する人がいて、照明を当てる人がいてと、一つの作品には多くの人が参加しているわけだが、演出家の意図が役者に伝わらない場合もあるだろうし、役者として演出に納得できるとも限らないだろう。台本が同じでも演出家が違えば作品は違うものになるだろう。しかも、演出家の意図を役者が完璧に体現できたとしても、それが観客にうまく伝わるという保証はどこにもない。また、オリジナルの作品に手が加えられるということもあるから、何がオリジナルなのか後世に生きる者が知らない場合もあるだろう(実際、このSatyric Festival Songという作品も、1994年にオリジナルに手が加えられているようだ。2004年のニューヨーク・タイムズによるレビュー
「伝わればとても嬉しいが、仮に伝わらなくてもそれはそれでよい。なぜならば受け手がどう受け止めるかは人それぞれだから。」というお答えであったと記憶している。
確かに、表現の受け手にも自由があるから、演出側の意図と受けての理解が一致する必要は必ずしもないのだが、それでも演出側は表現したい何かがあって表現しているのだから、それら全てを観客に伝えることはとても難しいことなのだろう。紙などの形に残らないダンスを通じて、ということであればなおさらである。

少し前の記事だがニューヨーク・タイムズに、グラハムの信念のようなものが紹介されている。
Graham's cardinal principles are clear: movement expresses inner emotion and is never diluted into decorative form.  体の動きというのは内なる感情の現れであり飾られたフォームなどに吸収されはしない(訳:NYlawyer)


Satyric Festival Songの華美でなくむしろとてもシンプルに思える振り付けは、あるいはグラハムの信念を体現していたのかもしれない。
by NYlawyer | 2006-10-05 01:43 | NYC Art