約10年ぶりのアメリカ上陸。ニューヨークでの生活、写真。


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見えないアメリカ (講談社現代新書 1949)


ヤバい経済学 [増補改訂版]


まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか


私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))


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ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略


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カテゴリ:Law Firm( 30 )

マイノリティであるということ

何をいまさらと笑われるかもしれませんが、外国で生活するということ、外国で仕事をするということがなかなか厳しいなのだということが、この一年で良く分かりました。

日本で日本人として生活していれば自分がマイノリティであることを感じることはまずないと思います。しかし、外国で暮らしていると自分がマイノリティであることを強烈に感じさせられることが少なくありません。ニューヨークが国際的な都市であるのは間違いないのですが、そこに住むアメリカ人が国際的な人間とは限らないわけです。アメリカ人は、まあこういうとあれですが、あまり他国のことに興味はないように見えます。また、英語を母国語としない人を英語が話せればそれをもって優秀と決めるようなことがあり、これには違和感を感じざるを得ません。先日もあるパートナーが英語がとてもうまい日本人をとても優秀なビジネスマンだと褒めていましたが、その日本人は新卒に等しくお世辞にも実務に慣れているとは言えない人なのです(例えば、サイニングとクロージングの区別ができていないとか)。

自分がそのようなマイノリティ的立場にあり且つ日本人であるということを選ぶ場合(あるいは日本人であることを「やめる」決断をしない場合)、仕事も日本関係のものになることが多い気がします(別にこれが良いとか悪いとか言っているわけではありません)。つまり、アメリカ人になると決意しなければ、日本関係の仕事以外の仕事を責任もってする機会は特殊な事情がない限り多くはなく、日本との窓口や日本企業がからむ仕事をすることが期待されていることが多いのではないでしょうか。そして、おそらくこれは日本人だけの問題ではなくて、WASP以外の人種に多かれ少なかれ当てはまる話のような気がします。

いささか個人的な話をすると、私はこの事務所で骨をうずめる覚悟できたわけではなく、当初から期間限定でいたため、(もうひとつ付け加えるならば英語が流暢ではなく)、そういう意味でもマイノリティでした。このような立場で仕事をするのは個人的には初めての経験であり、良いことばかりではないのですが、実はこれも貴重な「学び」だと思うのです。弁護士は日本にいますと好むと好まざるとにかかわらず「先生」などと呼ばれてしまう職業なのですが、そんなことおかまいなしの外国で、マイノリティとして働くこと。そこから学べること-例えば、本当に基本的なことですが、他人の立場に立って考える、相手に思いやりを持って接する、自分をアシストしてくれる人に感謝するなど-は、結構多いのではないかと思います。また、自分を本気で叱ってくれる上司たちも気のせいか良い人たちに見えてきます(笑)。
結局私という個人を見て、あるいは日本での経験をある程度尊重して仕事を一緒にしてくれたパートナーやアソシエイトは、彼ら自身が外国に住んだことがある人だった気がします。彼らには私と同じような異国での経験があったからなのかも、というのは考えすぎですかね?

では、ローファームでの研修に、以上のような意味での学び以外に得るものがなかったのかというと、そうでもありません。一つ前の記事を読んだ知人に、「仕事が面白いといっていた時期もあったではないですか」と言われました。確かに●●みたいな仕事は最後の仕事で、それまではまあまあ快適に過ごしていました。そこで、次はこの点を考えてみたいと思います。(なお前回の記事にはまた文句言っているのという感想もあるようですが、私としてはそういうつもりはなく、自分の文章力のなさを反省すると共に、考えを伝えることの難しさを実感しているところです)
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in Tanglewood
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by NYlawyer | 2007-09-02 11:53 | Law Firm

In an Uncertain World?

実はちょっと前まで●●みたいな仕事をしている時間が多く、それなら予定より早く帰国しようかとさえ思っていました。今の事務所では私は完全なマイノリティ扱いであることは分かっていますし、外国で働いていれば嫌な思いは当然するので「耐え難きを耐え忍び難きを忍ぶ」べきことも分かっているのですが、さすがに今回は久しぶりにブルーになりました。(あっぽーなアソシエイトからのブラックベリー宛メールを見た直後の池越えパー3で、ボールを3つ(!)池に入れたことは内緒です。その日は109?) 

もちろん私が仕事ができないだけで、優秀な方には当てはまらない話かも知れません。ただ、先日、American Lawyerという雑誌がアソシエイト満足度調査をしていることに関する記事が廻ってきたのですが、そこに私とまったく同じような感想を持つアソシエイトのコメントが掲載されていました(訳は私です)。

"I don't know anyone in New York who likes what they do. Everyone I know is actively looking to get out." (NYで自分のやっている仕事が好きなやつなんて知らないよ。僕が知っている連中はみな辞めることを考えている。)
"All I do are discrete tasks without any explanation of how they fit into the whole case." (自分がやっていることが全体の中でどう位置づけられるのかの説明を受けないまま仕事をしているんだ。)

私は以前にも、サマーアソシエイトが甘やかされすぎだとか、アソシエイトも大して長く働いていないのに「ちょー忙しい」と言い過ぎるとか、書いてきました(実際今回の記事にも"Associates at New York firms reported billing an average of 48.6 hours and working an average of 59.1 per week last year, while those at non-New York firms said they billed 44.8 hours and worked 56."という件があります。) しかし、だからといってNYの若い弁護士がハッピーかというとそんなことは全くなく、WSJのロー・ブログなどを見ても日本の某掲示板のような書き込みが多く見られます。

いろいろ原因はあると思いますが、パートナー自身への収益に対するプレッシャーが厳しいのと(これは100%ロックステップであることが一番の原因のように思います)、あと、アソシエイト幸福度との関係では事務所の規模が大きすぎるという点が挙げられるのではないかと思います。ここでは、後者を考えてみたいと思います。

規模が大きくなると戦線が伸びきってしまって、随所に目を届かせることは難しいように思います。特に、新聞のヘッドラインを飾るような大きなバイアウト案件になるとチームが15人~20人となることも珍しくなく、チームも①買収のチームと②ファイナンシングのチームに大別されます。そしてそこからさらに、買収のチームはコアな部分を担当するチーム(①-1)と、独禁法関係をみるチーム(①-2)、知的財産権をみるチーム(①-3)、タックスチーム(①-4)に分かれますし(場合によっては①-5不動産チームも形成される)、買収資金のファイナンスに関しては、ローン担当のチーム(②-1)とハイ・イールド債担当のチーム(②-2)などに分かれるわけで、こうなるともう誰が誰だか分かりませんし、上に引用したコメントのように自分の仕事がきわめて限定され全体の位置づけが分からないままことが進むなんてことは珍しくないわけです。また、クライアントに一度も会わず案件が終わることも珍しくなく、クライアントから感謝される場面は「パートナー宛に出された感謝のメールを転送してもらったシニアのアソシエイトから転送してもらったメールを読むとき」となり、そうするとクライアントに感謝されるというプロフェッショナルの醍醐味すら薄れます。もちろん誰かが単純作業をすることも絶対に必要ですし、私もピチピチの1年生だったら●●みたいな仕事をやっていたかも知れませんが、この歳ではさすがに無理です(笑)。これに対して、パートナーと2人でやっていた案件ですと私も他に逃げられないので(笑)緊張感もありますが充実感もあり、こういう仕事は絶対数は多くないですが学びはやはり多い気がします。

さらに、人が多すぎると効率的でない仕事が発生することも事実で、本当に必要なのか、これって法律家がやることなのか、よく分からない仕事を振られることもあります。アメリカ人は一般に効率性の概念が大好きで、ロースクールでも法制度は社会的な富を最大化する効率的なものであるべきだと教えますし、実際、ローファームも例えば有名なコンサルティングファームの元パートナーを迎えて業務改善に取り組もうとするのですが、そこで働いている人間が効率的かというと必ずしもそうではなくこの種の試みも焼け石に水というか、何と言うか。

もちろん日本は人手が足りないこともあって繁忙期にはものすごい忙しさになるわけで、それはそれで厳しいのですが、より実質的な仕事をする機会を得て経験を積める機会はまだ日本の方が多いと言えるのではないでしょうか。日本の大事務所について私が上に書いたように「アメリカの大事務所のように何をやっているのかわからない仕事をさせられる」というネガティブキャンペーンが張られることがありますが、これは「映画やドラマの見すぎ」というやつで、日本ではまだそこまで至っていないと思います(今後どうなるかは分かりません)。結局ローファームにいるアソシエイトの違いを単純化すると、長い稼働時間と責任の重さに関するプレッシャーを感じながら働く状況と、稼動時間は日本よりは少ないけれども単純系の仕事が多く必要とされている感が感じられないという状況のどっちがいいのかという図式になるのではないかと思います。どっちも良くないし、現実は両方の良いとこどりも難しいわけですが。

(続く)
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at MoMA
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by NYlawyer | 2007-08-31 07:47 | Law Firm

Messy Wednesday

朝6時前、窓ガラスをたたく雨音で目を覚ます。外を見るとものすごい雨と風。雷も鳴っている。
その後雨は上がって、出勤時間近くにはまたムシムシし始める。地下鉄の駅に入ると、ムーンといやな湿気と臭いが襲ってくる。ホームの奥の方では、小さな滝が流れるような音がしている。というか実際流れている。朝降った雨水が構内に流れ込んでいるのだ。こういう蒸し風呂状態で何分も待つのは苦痛以外の何者でもないのだが、今日は結構あっさりと電車が来たので助かった。でも、その地下鉄は普段は6Aveを走っているもので、ダイヤ(この街の地下鉄にダイヤというものがあるのかどうか知らないが)が乱れたので、8Aveのラインを走っているのだろう。ここらへんの柔軟さには見習うべきものがある(棒読み)。

自分のオフィスがあるフロアに着くと、2つある入り口のうちの1つが閉鎖されており、ゴミ箱があちらこちらに10個くらい置かれている。どうやら雨漏りがあったようで、これを受け止めるためにゴミ箱を流用したらしい。しかし、このフロアは最上階ではないからどこから雨水が漏れたのかよく分からない。雨はそんなに長い時間降っていたのだろうか、と思いながら自分の部屋に向かうとあたりに人の気配がない。来ていた秘書のAnnと話すと、スタッフの多くは地下鉄がストップしているため事務所に到着していないらしい。彼女自身もニュージャージーから事務所まで2時間半要したという。僕の秘書はというと、地下鉄の構内が洪水状態で封鎖されているため中に入れず家に戻ったとボイスメールが残されていた。ただの雨といえば雨なのだが、本当にこの街のインフラは弱い。ちなみに、「この混乱の中、事務所に出て来てくれて感謝します」というアドミからのメールでカフェテリアのコーヒーが無料となることが知らされた。
雨の中事務所に行くと褒められてしまうのだ。

そんなこんなで午前中は過ぎランチの時間となり、アソシエイト(男性)とサマーアソシエイト(女性)と外に出る。このサマーの女性は自信満々でとても早口なのだが、料理をオーダーした後話をしていたところ急激にスローダウン。「頭痛がする」といってオフィスに戻ってしまった。で、結局男二人のランチとなった・・・
彼の友人がスティール・パートナーズで働いているようでブルドッグ買収に関する話を聞いたらしく、いろいろと質問をされる。この同僚はイエールを出た後Salomon Brothers(当時)でアナリストをして、ロースクールでJDを終えているのだが、どうやら金融業界に戻ることを希望している模様で、自分はRecapは好きではないとか、LBOファンドではなくDistress系のファンドに興味があるとかいう。それなら紹介する男は1人しかいない。こうして今度、itsanyclifeさんと飯を食べることになったのであった。

その後事務所に戻って少しすると、近くの部屋のパートナーが、「早くここから出ろ」「煙が出ているんだ」とみんなに指示を出している。秘書がいるブースの方に行ってみると、確かに何か焦げたようなにおいが充満している。みなエレベーターに殺到しそのまま1階に下りる。1階にはNYFDの人も来ており、なんだかにぎやかだ。でも、結局火事ではないことが判明し、オフィスに戻る。どうやら、朝降った雨がエレベーターの電気系統に流れ込みショートか何かが生じ、煙が出たというだけの話。

って、ほんとに、ただ雨が降っただけなのですが。。
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by NYlawyer | 2007-08-09 12:33 | Law Firm

最初で最後の晩餐会

先日、パートナーの家で開かれたホームパーティーに参加。
自分と同じように研修名目で働いている外国人弁護士と、何人かのパートナーとアソシエイトが集まった。全部で15人~20人くらいだろうか。
内容は・・・シニア・パートナーの体験談は面白かったが、特に書くようなことはない。カクテル飲んで、食事して、それでおしまい。

(と、これで終わっても何なので)特筆すべきは、家のデカさ。
1フロアに2世帯しかないという贅沢な建物だが、とにかく部屋が多い。
キッチンがでかい(会議室のデスク級のキッチンテーブル)。
窓からの景色がよい。セントラル・パークが眼下に広がり、北はGeorge Washington Bridgeから、南はTime Warner Centerまで一望できる。
夫婦共に自分の書斎を持っている。
AVシアターがある。
などなど。

そんな感じ。

圧倒的な差?を見せ付けられて家に帰ってきたのでした。(おしまい)
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写真と本文は関係ありません。
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by NYlawyer | 2007-07-10 14:14 | Law Firm

ローファームのStaffing

米国のローファームの業務の特徴の一つに「分業化」が挙げられる。Staffing=人のやり繰り、もその一つである。

staffingとは、要は、新規の案件を始めるときに人が足りない案件があるときや、緊急に増員が必要なときに余裕のありそうなアソシエイトに「仕事を割り振るという仕事」のことである。
staffing担当弁護士パートナーもいるが、実際にこの仕事をしているのは弁護士ではなくstaffing担当の事務員である。

このstaffingという仕事自体は別にたいしたことはない。というのは、「人が足りないんだけど」というリクエストをどこかのチームから受けて、(おそらく業務分野と期間を確認したあとで)適当にアソシエイトにメールを流して終わりだからだ。しかも、複数のアソシエイトに同時に且つ別々に流しているので(これが意味分からん)、自分が返事をしたときには「もう見つかりました」という返事が来ることも稀ではない。
さらに、staffing担当者が説明する案件内容ははっきり言って当てにならないため、「週末だけ」とか「クロージングまで」とか「ここの分野だけ」というはずが、ダラダラ引きづられたりいうことはよくあることだ。そもそも、「週末だけでいいから」と説明される仕事が面白い仕事のはずがないし、「クロージングが来週の●曜日だから手伝って」という仕事がどんな仕事かなんて何年か弁護士をやっていれば分かってしまうだろう。
さらにさらに、語弊を恐れずいえば、実際に仕事をせずに案件を振っているだけの人間がその仕事はこんなに面白いとか、こんな内容の仕事だ何て言えるわけがないのである(staffingをしている人が弁護士でないということもあるが)。そう考えると、あえて担当者を置いてまでするような仕事なのかという気がするのである。これで誰かがハッピーになっているとは思えない(強いていえばパートナーか?)。
今の時期は人繰りがどうもタイトなようで、この種の照会が多くはっきり言ってうっとおしい。先日も、良く仕事をしていたパートナーから某案件を"something very interesting!"とアサインされたのだが、これまた何ともアホなシニア・アソシエイトの下で働かざるを得ないことになり、非常にうっとおしい(このパートナーにうまく騙された気がする笑)。頭が良いのか悪いのかは知らんが、要領・ロジスティクスが非常に悪く、こんなアホに付き合っている時間が本当に勿体無い。

今の事務所では、チームのメンバーが休みを取ったり別の案件で忙しくなると、チームメンバーは入れ替わり立ち代り交代する。米国のローファームには弁護士が多いこともあり、こういうことが可能なのである。人の融通がとてもよく利くことで過度に忙しくなりにくいと言えそうだが(例えば、休暇や用事をつぶす必要がないため)、案件がクローズするまでにメンバーがコロコロ変わることが効率的かどうかは別の問題である。

しかも、上で書いたようにいろんなアソシエイトにメールを出していろんなチームから人を引っ張ってくるので、今まで仕事をしたことのない人と組むことになり、仕事のやり方がわからずそれなりに大変だ。そして、途中から入る人間には全体を鳥瞰することは期待されておらず、「ここだけ見てくれ」という非常にスコープの狭い仕事となることが多い。何よりも、アソシエイトは交換可能なロボットのように扱われていて(というと言い過ぎ?)、働く環境としては非常によろしくないと思う。さらにいうと、こんな感じで仕事をしていては、チーム内やクライアントとの長期の信頼関係を築けるわけがない。これでは満足感もやりがいもないだろう。
(予断だが、自分はこういうstaffingのやり方は、パートナーシップの報酬システム(完全ロックステップ)と密接に関係していると思っているのだが、さて。)

最近結構楽しく仕事をしてきたのだが、終わりに近づいてきたところで、何ともイケてない部分をまた見ている気がする。
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by NYlawyer | 2007-07-01 13:02 | Law Firm

フリーランチはまだ食える?

さて、今回のこの日帰り郊外旅行には、夏の間だけいるサマーアソシエイト諸君も参加している。平日に、堂々と(数は多くないものの)パートナーも参加して開催するのも、サマーアソシエイトのリクルーティングとしての色彩が強いからに他ならない。

サマーアソシエイトは、実際にどういう仕事や課題をやっているのか知らないが、僕の目からはかなり甘やかされているように見える。こうしたビッグイベントだけではなく、週末のハッピーアワー飲み会や、各種コンサートやヤンキース戦やメッツ戦の鑑賞・観戦など、イベントが尽きることはない。事務所もサマー様をもてなす為にアソシエイトがサマーアソシエイトとランチをするときは上限を定めた上でのフリーランチを提供し、彼らにはブラックベリーも支給する。これらはすべてサマーアソシエイトが他の事務所に流れないようにするために行われるのである。僕も一度このランチに参加したが、サマーもやや「調子に乗っている」感があり、そんなに楽しいものではない(ので、フリーランチが食えるからといってもう参加しない)。

聞くところによると、現在事務所にいるサマーアソシエイトは(公式かどうか知らないが)オファーが既に出ていて、よほど変なことをしない限りは、そのままこの事務所へ就職できる(そうすると、ロースクールの成績と面接だけで決まってしまうということか)。事務所としては彼らに他の事務所に逃げて欲しくないため、大盤振る舞いしているというわけだ。実際、サマーをやってみて雰囲気が合わず最終的に別の事務所に就職することも少なくないようだ。結局、どの事務所も人が欲しいのであの手この手でサマー様をもてなしているのであり、ときにそのおもてなし競争がヒートアップするのである(これで屋形船までやる理由が比較法的にも理解できます。)。サマーのリクルーティングについて言えば、ニューヨークの法律事務所は「チキンレース」をしているといっても過言でない気がするのである(他にもチキンレース的様相を呈している部分はあるのだが、割愛)。

もっとも、こんないい話がそうそうあるはずはなく、このツケのようなものがどこかの誰かによって埋め合わされることは間違いない。それは、個別のクライアントなのか、クライアントに追い回される弁護士なのか、アメリカ(訴訟)社会全体なのかは分からない。

(追記)先ほどWSLのLaw Blogを見るとタイムリーな記事があったのでそのリンク先の記事を貼り付けておきます。
My Very Special Summer
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Sunset picture courtesy of Bethany
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by NYlawyer | 2007-06-22 05:04 | Law Firm

Retreat

先日、事務所の日帰り郊外旅行があったので、参加。
マンハッタンから車で1時間ほど北上したところにあるリゾート施設に向かう。そこでは、カヤック、ヨガ、バレーボール、ソフトボール、テニス、ゴルフなどが楽しめる。プールもある。もちろん何もせずに昼間から飲むことも可能である。老若男女の弁護士以外も、その配偶者や恋人も参加可能だ。
僕は当然ゴルフにサイン・アップ。

さてゴルフだが、実は少し前にこういう話を耳にしていた。
以前事務所の同じ企画で、あまり上手ではないアソシエイトと上手なパートナーが同じパーティーになってしまい、アソシエイトのあまりの酷さにパートナーが途中でゴルフをやめて上がってしまったというのだ。この話を聞いた僕はさすがに緊張し、前日に別のコースを練習がてらラウンドするという気合いの入りよう(ちなみに、その日は寝不足と暑さもあって大きく崩れ、110台に戻ってしまった。しかし同行者はベストを更新していたので言い訳にならないか。。むむ。)。

当日行って見るとドライビングレンジはあるし、芝生の手入れも素晴らしいし、ハドソン川は遠くに見えるロケーションだし、これでもう少し涼しければ最高の舞台だ。
ということで始まったのだが、どうも同じ組の人たちがそんなに真剣にプレイする風でもなく(18ホールにサインアップしておいて最初から「暑いから、あるいは昼飯食べたいから9ホールしかやらない」って宣言するのもどうかと思うんですよね、ゴルフは4人1組なんだから。しかも当日来ない連中もいるので、組分けはあってないようなもので5人1組で廻ることに。)、しかも、そのうちの1人が素振り(空振り)を10回くらいする人なので、完全にスローペース。
そんなこんなで、別に自分もうまいわけではないが、「昼飯抜いてでも18ホールプレイする」つもりだった臨時体育会系の僕もこれらのいい加減な態度を見てバカバカしくなり、9ホールで上がってしまった。前日30度を超える炎天下の中、練習ラウンドまでした自分があほらしい笑

その後は、テラスでランチ、カクテル、仲のいいアソシエイトたちと談笑、日向ぼっこ。ここがマンハッタンから車で1時間とは信じられない。
こう見るとずいぶん贅沢な話のように思えるが、これも仕事関連なのです。

(次回に続く)
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Club House Photo Courtesy of Henry
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by NYlawyer | 2007-06-21 01:09 | Law Firm

Market Standard

少し前に疲れる理由として「日米M&Aのスピード感の違い」と「マーケット動向に関する知識の無さ」を挙げてみたものの、「日米M&Aのスピード感の違い」について書くのはいろいろと難しい。そこで、自分の「マーケット動向に関する知識の無さ」について書いてみることにする。

いま手伝っているPEファンドの買収にかかわるfinancingのドキュメントにも、その意味が分からない用語が結構頻繁に出てくる。
例えば、“covenant-lite”とか"financing out"とか"due diligence out"といった用語の意味が分からない。意味が分からないので先例をサンプルとして読んだり、調べてみるなりして、何となく意味が分かったとする。問題はここから先で、これらの条件が現在のマーケットでスタンダードなのかという一般論と、個別案件としてどこまで受け入れ可能なのかという個別論での「レベル感」になると、正直もうお手上げである。

例えば、"flex"を付けるのか付けないのか、"flex"を付けるとしてもクロージング後何日とするのが現在のプラクティスとして一般的なのか、僕には知る由もない。また、クライアントの方も自分のファンドが手掛けた先例・案件については把握していることが多いが、他のファンドを含むマーケット動向について熟知しているという訳でもなさそうだし、時期が経てば趨勢も変わるということで、この辺の「レベル感」についても弁護士に問い合わせたりしているようだ。ということで、「コミットメント・ペーパーをマークアップしろ」と言われてもこれらのジャッジメントは日本人には難しい。

もちろん、常識的な「落としどころ」というのはどんな分野にもあって、その落としどころに詳しいことが専門性を持つことの一つの条件なのだろうと思うし、自分の拙い経験からしてもその辺に関して依頼者から頼りにされると嬉しいものだ。ただ、「これがいまのスタンダードなんですよ」といってみてもその背景にはいろんな動機や思惑があることもあるし、ちょっと探りを入れてみてもUSの投資銀行等でM&Aをやっている人も“covenant-lite”等を知らないようだし(レンダーサイドに知り合いがいないので聞けていないが。)、本当にこれがマーケットで広く認知されていると言い切れない部分はある。
また、新しい発見があるから興味深いのだが、USマーケットや投資家の存在を前提にローンや社債がこのように商品設計されている以上、同じ仕組みが日本でそのまま通用するというわけでもない。日本でも交渉の場で「USでは●●となっているんですけどねえ」という人を見るが、それってただの・・・(以下省略)。もちろん、僕は結構ミーハーなので「日本で最初にやりたいんです」というときは、喜んでお手伝いします笑

それに、ここまで読んで感じた人もいると思うが、こういう話ってリーガルの問題なのかという気もする。アメリカの弁護士が、弁護士なのかビジネスマン(ビジネスコンサルタント)なのかよく分からなくなるのは、こういうときである。日本の弁護士も凄いレベルになればなるほど、リーガルアドバイスに加えてstrategicなアドバイスを期待されるようだが、アメリカではその辺の需要がより一般的に存在しているような気がする。この違いがどこから来るものなのかは、よく分からないが。
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by NYlawyer | 2007-05-30 02:27 | Law Firm

The deal is as hot as summer.

暑い。もう少しで30度になろうかという感じ。

今日は朝からずっと電話会議。ページ・バイ・ページでやっていた最中に、ディールがサスペンドになったことが分かる。電話の向こうは"Fu●k"を連発していた(テレビだけじゃなくてほんとに使うのですね。。)。
そんなこんなで昼食にありつけたのは、3時過ぎ。カフェテリアはろくな物が残っていないので、外に出る。

暑さのせいもあるのかもしれないが、どっと疲れた。まだ火曜日か。。

疲れる理由は、「日米M&Aのスピード感の違い」「マーケット動向に関する知識の無さ」にあるような気がしている。これはまた改めて書いてみよう。
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by NYlawyer | 2007-05-16 13:18 | Law Firm

PEファンドのフィナンシング

人がお金を貸したり、モノを買うときには、お金を貸す側やモノを買う側が、契約書を作るのが一般的です。

ですので、先日PEファンドの買収にかかわるファイナンシング(基本的には借入)に関する案件を受けたときにも、借入人側だからまあ良いかというノリで、いくつか受けてしました。
ところが、今、USマーケットは(詳しいことは分かりませんが)基本的にお金が余っているので、借入人優位の状況にあります。しかも、この場合の借入人はPEファンドですし、この御時世ですので、金融機関に対しては結構強気に出ています。

上記のようなマーケット環境ということもあり、PEファンドが買収資金を調達する場合、より良い条件(例 金利が低い)を求めてビッドを行いますが、冒頭の原則によれば、例えば5つの金融機関が融資提案をする場合、各金融機関の条件が記載された提案書が5つ出てくることになるはずです。そして、金融機関は通常、自分たちのスタンダード・フォームを持っているので、借入人側は異なるフォームの提案書を5つ検討しなければなりません。

が、借入人優位の状況で何が起こっているかというと、借入人側が融資条件を記載した提案書を自分たちで用意し、これを5つの金融機関に投げて検討させるということが数年前から行われるようになっています。もちろん、借入人優位といっても金融機関とのリレーションを考えて従来どおり、金融機関に作らせることもあるようですし、関係次第というところがありますが、某有名LBOファンドをはじめいくつかのファンドは自分たちで提案書を作ることに固執するようです。

で、私に何が起こっているかというと、この提案書を作る状況に陥っているというわけです。しかも、一つの案件のファンドは買収のビッドに買ってしまった。。

もっとも、提案書・タームシートまでは借入人が作ることも珍しくないようですが、最終契約(definitive agreement)のドラフトは金融機関側がアップするという「仕切り」にはなっているようです。

財務コベナンツがリボルバーにしか適用されないとか、Due Diligence Outがないとか、興味深いことは興味深いです。ま、慣れの問題は大きいと思います。ただ、Jargonが分からなくて結構苦労しますかね。

「ファイナンシング」というより、「フィナンシング」と言う方が格好いい気がする、今日この頃。
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by NYlawyer | 2007-05-11 09:55 | Law Firm